不妊症の基本検査と検査費用
毎日の基礎体温は専用の婦人体温計を用いて朝目覚めたら動かず寝たまま測定します。その記録となる基礎体温表は日々のホルモンパランスや排卵を知るためにとても有用です。妊娠希望の方は、ぜひ毎日計測をして記録し外来受診時に持参してください。
不妊症の基本の検査はホルモンサイクルに合わせて行っていきます。下の基礎体温表を例にご説明します。
①月経2~7日目
FSH、LH、プロラクチン、テストステロン
卵胞を育てるホルモンの状態などをみます。子宮卵管造影検査の予約もこの時にとります。(保険2,190~7,000円位)
②月経終了後~月経10日位まで
子宮卵管造影
X線透視下で子宮内腔や卵管の走行・通過性をみます。 (保険3,500~9,000円位)
③排卵前後
卵胞チェック、子宮頚管粘液チェック、(尿中LHチェック)
排卵の状態を見たり、タイミングを見たりします。(自費2,000円+税)
→ ヒューナー検査(性交後検査)… 子宮頚管粘液中の精子の数や動きを調べます (保険160円位)
④高温相6~8日目
エストロゲン、プロゲステロン
着床の条件を整えるホルモンがきちんと出ているか調べます。(保険1700円位)
⑤⑥ 随時
クラミジアIgG・IgA・・・不妊の原因になる感染症の罹患を調べます。(自費 4,210円+税)
精液検査・・・精子の数・運動率・奇形率を調べます。(自費1,440円+税)
子宮頚がん検診 (自費3,760円+税)
*必要と思われる方に適宜 すすめている検査
血糖、HbA1c・・・妊娠後の合併症のないよう調べます。(保険2000円位~自費6,615円)
甲状腺ホルモン(TSH、fT3、fT4)・・・流産の原因となり妊娠前後で特別な管理を要するため必要な方に追加で検査します。(保険1800円位)
AMH(抗ミュラー管ホルモン) ※卵巣の予備能を調べます(自費)
*費用である保険とは3割負担で計算したものです。
*上記のほか、診察料や処方箋料がかかります。
*薬価改正などにより多少の違いがあることがあります。
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